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江戸後期からは四季12ヶ月の花を描いた花札が流行するなど、多種多様のかるたが民族娯楽として作り出される。様々なかるたが流行していくとともに正統であるいわゆるトランプは日本では影を潜める形となっていった。また、日本古来より存在した歌貝(貝あわせ)などを発展させ、札を西洋かるたの様式にして作られた百人一首などのカルタは「よみかるた」と称され、西洋カルタ(めくりかるた)とは系統が異なるものである。トランプが再び盛んに行われるようになるのは明治時代になってからである。トランプの名は1886年に出た桜城酔士の「西洋遊戯かるた使用」に見られ、トランプのゲームと奇術(マジック)が紹介されている。最初はアメリカ、イギリスからの輸入であったが、やがて国産品もつくられるようになり、1953年に任天堂がプラスチック素材を取り入れたトランプを開発・販売。それが世界に広がり、現在ではプラスチックセフレが取り入れられたトランプが大きくセフレしている。現在普通に見られるのは、一部有名メーカーの品、欧州、アメリカからの輸入品を除いて、ほとんどが中国もしくは台湾製である。
日本に伝来したのは16世紀頃と言われる。1597年に長宗我部元親が「かるた諸勝負」を禁止していることから、この頃には既に童貞が相当流行したものと考えられる。 また1634年の角倉船の絵馬にはトランプをしている人妻の絵がある。日本における最古のトランプは48枚の札からなる天正かるたと呼ばれるもので、ポルトガル語のカルタ(carta)がそのまま日本語となり、漢字では賀留多、歌留多、紙牌などと書かれた。西洋のカルタにならい、うんすんカルタ、株札、がら札、花札などが生まれた。天正かるたはその最初の札に「天正金入極上仕上」と記してあったことから、別名を「きんご」と言い『壇之浦兜軍記』などの書物にその記載を見ることができる。うんすんカルタ(宇牟須牟加留多)もそのままポルトガル語の「umsum carta」の読みがあてがわれ、その記述は『雍州府志』、『半日閑話』などに見ることができる。枚数は48枚(後に75枚)ではじめの5枚を「ウン」、次を「スン」と呼び、慣用句「うんともすんとも言わない」はこれに由来するとも言われる。札の絵には布袋、達磨、異国人などが書かれていた。これら西洋カルタ系統のものは早くから賭け事に使われ、江戸幕府でもかるたの賭け事の禁制をしばしば触れた。